プロフィール

  • 越前敏弥
    文芸翻訳者。 ご感想・お問い合わせなどは office.hyakkei@gmail.com へお願いします。
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six words

2012年3月15日 (木)

six words の月間テーマ別投稿

 ツイッターの日本版 six words 投稿アカウント(@sixwordsjp)では、去年の夏から毎月ひとつのテーマを決めての投稿を募ってきました。今月いっぱいでその募集をいったん休止するので、ここまでの最優秀作品をまとめて紹介します。

【2011年7月 テーマ "past 10 years"】

 Kid's toys were replaced with boyfriends. (@Ssra_templeさん)

【2011年8月 テーマ "summer"】

 Everybody, here comes season for BEER!! (@kwamasameさん)

【2011年9月 テーマ "future"】

 Mother and child. Yeah, another life. (@blueledroseさん)

【2011年10月 テーマ "autumn"】

 Where? Only see summer and winter... (@kaizakikumotaさん)

【2011年11月 テーマ "friends"】

 They are my saviours. Whenever, wherever. (@azu100さん)

【2011年12月 テーマ "2011"】

  Smiling makes things a bit better.  (@ayaco25さん)

【2012年1月 テーマ "winter"】

  Frosted ground. Just like chocolate cake.  (@svbrockenさん)

【2012年2月 テーマ "job"】

 Mr. Deadline, don't rush me, please.   (@snowballtreeさん)

【2012年3月 テーマ "spring"】

 Spring - into action, or unto bed? 春眠、暁 認めず (@Garyou_Tenseiさん)

 独断と偏見によりますが、去年の夏からの傑作集(月別テーマと関係ないものも含む)と、わたし自身の作った six words はここにまとまっています(ツイッターに登録していない人も見ることができます)。自作でいちばん気に入っているのはこれです。

 "Discover" is the anagram of "divorces".
 six-word memoirs の本家 SMITH Magazine の投稿用サイトはここ。毎日、最優秀作品が "Six-Word Memoir of the Day" として選出されます。
 日本で2010年11月に刊行された英和対訳版『Six-Words たった6語の物語』には、有名・無名を問わず1,000人近い人たちの作品が収録されています。 

 今後もテーマ別以外の投稿はひきつづき募集していますし、毎日『Six-Words たった6語の物語』から1作紹介しているので、これからもよろしくお願いします(ツイッターに登録していない人もここで見ることができます)。

2012年2月 1日 (水)

six words について

 2010年の11月に『Six-Words たった6語の物語』を英和対訳で出版して以来、six words は仕事の合間のよい息抜きになっています。

 six words は英単語6語で何かを表現する短詩形式です。ヘミングウェイが創始者と言われていますが、オンライン雑誌の SMITH Magazine が2006年に six word memoirs(6語の回顧録)の投稿を募集しはじめたのがきっかけで大流行し、今日に至っています。いまもサイトには毎日いくつもの作品が集まってきます(こちら)。

 たとえば、本の帯にも載せた "I still make coffee for two."という作品などは、幾通りもの人生をそこから思い描けます。作者は男なのか女なのか、年齢はどのくらいか、独身なのか既婚なのか、などなど。

 その一方で、"I drank too much last night."や"Should have used condome that time."のような、シンプルだからこそおもしろい作品も。

 日本では、かならずしも memoirs にこだわらず、とにかく6単語でなんでも表現してみようという立場で、ツイッターアカウント@sixwordsjp やハッシュタグ#sixwordsjp を使った投稿がつづいています。ひとつの作品をゆっくり味わうのも、訳文を作るのも、自作を投稿するのも自由です。

 このサイトでは、4月あたりからときどきSMITH Magazineのサイトなどで見つけた傑作を選んで、少しばかりコメントしていく予定です。去年の《週刊ST》の連載コラムをお読みになっていたかたはどんな感じか想像がつくかもしれません。

 six words についてもっとくわしく説明している動画はこちら。『Six-Words たった6語の物語』の担当編集者がいくつも実例をあげて10分弱でわかりやすく解説しています。