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2018年6月

2018年6月18日 (月)

『ねみみにみみず』の快進撃

 4月に出たエッセイ集『ねみみにみみず』(東江一紀著、越前敏弥編、作品社)が、これまで多くの新聞で紹介され、順調に版を重ねています。

 書評が載ったのは、日経新聞(2回)、朝日新聞(野矢茂樹さん)、産経新聞(北上次郎さん)、東京新聞(藤沢周さん)、長崎新聞、沖縄タイムスなど。ほかに「本の雑誌」でもかなり大きく採りあげられ、さらにいくつかの媒体に載ることが決まっています。

 駄洒落満載の軽妙な文体で、翻訳者の日常の喜怒哀楽(特に哀しみ)が活写されていること、そしてその合間に翻訳や人生そのものに取り組むちょっとした哲学とも呼ぶべきものが織りこまれていることが、好評を博している理由だと思います。

 そして、6月15日の朝日新聞第1面「折々のことば」でも採りあげられました。紹介されたのはこの2文です。

 ――まじめさには、きちんと酸素を補給してやらないとね。
 ――進行方向だけではなくて、周りの風景にも目を配り、最終的には、そういう自分の姿を客観的に眺められる余裕が、ぜひとも欲しい。
(この2文があるのは p143、144です。調整がうまくいかず、画像が横倒しですみません。プリントアウトして右側から読んでください)

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 まだ手にとっていないみなさん、稀代の名翻訳者による緩急自在のエッセイをぜひ読んでください。

 そして、8月4日(土)に朝日カルチャーセンター新宿教室でトークイベント「『ねみみにみみず』の快進撃」を開催することになりました。4月の京都出町座イベントや翻訳百景ミニイベントのときと同じく、作品社の担当編集者・青木誠也さんとの対談形式です。半分ぐらいはちがう内容なので、そのとき参加した人も、よかったらまたお越しください。今回は『ストーナー』や『黄泉の河にて』などの話も多くする予定です。

 東江一紀さんについてもっと知りたい人も、翻訳出版の裏話をたっぷり聞きたい人も、ただ駄洒落が好きなだけの人もぜひどうぞ。

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 週刊《読書人》『文芸翻訳教室』についてのロングインタビューが掲載されています。紙面には、ほかにダン・ブラウン来日のレポートなども載っています。
 

2018年6月12日 (火)

INFORMATION 2018-06-12

『黒後家蜘蛛の会2』(アイザック、アシモフ著、池央耿訳、創元推理文庫)新版の解説を担当しました。若いころからの愛読書なので、このような機会を与えてくださった版元に感謝します。このシリーズ(現時点で全5巻)の魅力を自分なりに書いたつもりです。ぜひこの機会にシリーズ全体を楽しんでください。

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『解錠師』のスティーヴ・ハミルトンの新シリーズ第2弾『ニック・メイソンの脱出への道』が今月15日ごろに刊行されます。第1作『ニック・メイソンの第二の人生』と合わせてどうぞ。ある取引によって刑務所から「合法的に」脱出した男の哀しくきびしい人生の物語です。

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 ジュンク堂池袋、ジュンク堂福岡、丸善名古屋、丸善京都の各店舗で、翻訳にまつわる本20数点を集めたフェア「翻訳について語るときに彼らの語ること」がはじまっています。『文芸翻訳教室』や『ねみみにみみず』も並んでいます(折りたたむ関係で画像の一部が逆さになっています)。
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 朝日カルチャーセンター(新宿・横浜、中之島)の7月期文芸翻訳講座・一般向け講演の予定はここにまとまっています。近日中にもうひとつ、緊急開催の特別講座が追加されます。

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