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  • 越前敏弥
    文芸翻訳者。 いまのところ、更新は週1、2回程度です。 ご感想・お問い合わせなどは office.hyakkei@gmail.com へお願いします。
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2017年1月

2017年1月27日 (金)

INFORMATION 2017-01-27

 アルク「翻訳・通訳のトビラ」のサイトに、12月の「はじめての海外文学スペシャル」の詳細なレポートが掲載されました。少し前に公開されていた動画のほか、登壇した翻訳者19人全員の推薦書と紹介内容が載っています。今後の読書ガイドとしてぜひ活用してください。 

翻訳・通訳のトビラ」には、一昨年の「ことばの魔術師 翻訳家・東江一紀の世界」トークイベントのレポートなど、役に立つ記事が満載です。 

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 2月4日(土)の15時30分から朝日カルチャーセンター新宿教室でおこなわれる中田秀夫監督との対談「映画日和、翻訳日和」は、まだまだ募集中です。もちろんジャパニーズ・ホラーのことや新作〈ホワイトリリー〉のことも話しますが、そのほか、通常の中田監督やわたしのトークイベントではまったく出ないであろう話題がたくさん出ると思います。たとえば、 

・学生時代にふたりがどんな映画を観て、それがいまのそれぞれの仕事にどう役立っているか 

・中田監督のイギリス留学時代と、その時期に撮ったドキュメンタリー「ジョセフ・ロージー 四つの名を持つ男」や、翻訳した『追放された魂の物語 映画監督ジョセフ・ロージー』について 

・中田監督がハリウッドで仕事をしていた時代にどんな苦労があったか(言語、文化、映画界のビジネス慣行などなど) 

・中田・越前のそれぞれが選ぶ日活ロマンポルノのベストテン 

 などなど。このほか、新作〈ホワイトリリー〉の英語版字幕を担当した蔭山歩美さんから、翻訳の仕事を引き受けてから完成するまでのエピソードをいくつか披露していただきます。 

 ぜひご参加ください。お申しこみはこのページから。電話でも受けつけています。

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 まもなく発売されるアルク『翻訳事典』2018年度版に寄稿しています。今回は「翻訳者になるためにはまず何をすべきか?」という初心者向けのページに、翻訳の勉強をはじめるにあたっての心構えを書いています。

2017年1月23日 (月)

松山読書会に参加して感じたこと

 先週末、松山でおこなわれた翻訳ミステリー読書会(課題書『ストリート・キッズ』ドン・ウィンズロウ著、東江一紀訳、創元推理文庫)に参加してきました。

 翻訳ミステリー大賞シンジケートが後援する形でおこなわれている翻訳ミステリー読書会は、現在全国で20か所以上あり、松山の読書会はいちばん新しく発足したところです。ここは以前から「心が旅する読書会」として、国内・海外の両方の作品を課題書にして開催されてきましたが、翻訳ミステリーを課題書にするときには提携するという形でスタートしました。全国の読書会のなかでも、それに似た形のところがいくつかあります。

 今回の参加者は、わたしも含めて12人でした。ほかの11人の内訳をざっと説明すると、以下のようになります。

・世話人(「心が旅する読書会」世話人と兼任、愛媛県在住)1人

・「心が旅する読書会」の以前からの参加者 3人(全員が愛媛県在住)

・翻訳ミステリー大賞シンジケートの告知を見て、今回はじめて参加した人 5人(愛媛2人のほか、東京・愛知・福岡から各1人)

・世話人と別のイベント(古本市)で知り合って誘われ、今回が初参加(愛媛県在住) 1人

・「松山 読書会」のキーワードで検索して、この日のことを知った(最近松山市に引っ越してきたばかり) 1人

 わたしは毎年5、6回、全国各地の読書会をまわっていますが、この内訳はほかの読書会の構成とも似ていて、全国翻訳ミステリー読書会の縮図だとも言えます。ここから読みとれることをふたつ書いてみます。

・シンジケートの告知を見て参加している人の多くはもともと翻訳ミステリーが好きだが、そのほかの人たちはかならずしもそうではなく、ふだんは日本人作家の作品、それもミステリー以外のものを多く読んでいる人がほとんど。まったく本を読まない人たちに翻訳書をいきなり紹介するのはなかなかむずかしいが、もともとある程度国内作品を読んでいる人に海外作品を紹介するのは比較的簡単。その意味でも、課題書として国内と海外を交互に選ぶ形は理想的かもしれない。 

・最後のかたのように、キーワード検索で読書会を探している人には、全国各地でほぼ毎回会う。本についてだれかと話したい、そういう場があったら参加したいと思っている人は予想以上に多い(しかも、大半は若年層)。だから、少人数の見切り発車でもかまわないので、読書会の場さえ作って継続的に開催していれば、かならず人は集まる。去年の夏に熊本の読書会へ行ったときも同じことを感じた。

 もともと海外作品が好きな人と、あまり読んだことのない人が半々で混じっているぐらいの構成は、この種の読書会では理想的だと思います。今回の松山読書会でも、はじめてドン・ウィンズロウの作品を読んだ人たちの多くが、ニール・ケアリー・シリーズの続きや東江さんのほかの訳書を読んでみたいと言っていました。

 翻訳ミステリー好きの人も、まったくの初心者の人も、ぜひどこかの読書会に一度参加してみてください。また、自分の住む地域でも世話人として読書会をはじめたい人は、可能なかぎりのお手伝いをしますので、メールで翻訳ミステリー大賞シンジケート(honyakumystery@********)、またはこの翻訳百景(office.hyakkei@********)にご連絡ください(********の部分は、ともにgmail.com)。

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2017年1月17日 (火)

INFORMATION 2017-01-17

 DOTPLACEの連載〈出版翻訳あれこれ、これから〉の第9回「出版翻訳者の心がけるべき8か条(前編)」が公開されました。
 今回は特に翻訳学習者やキャリアの短い人、ぜひ読んでください。後編は2月15日に掲載される予定で、それがこの連載の最終回になります。
〈出版翻訳あれこれ、これから〉の過去の記事は以下のとおりです。未読のかたは合わせてどうぞ。
 

 第1回「翻訳小説のおもしろさを伝えるために
 第2回「
翻訳書が出るまで
 第3回「
翻訳出版の企画を立てるには
 第4回「
翻訳書の読者を育てるには
 第5回「
出版翻訳の印税や契約について
 第6回「
全国翻訳ミステリー読書会
 第7回「
はじめての海外文学について
 第8回「
《BOOKMARK》、サウザンブックスほか 

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 2月4日(土)の中田秀夫監督との公開対談「映画日和、翻訳日和」は、まだまだお席があります。非常に珍しい機会なので、ぜひお越しください。くわしい内容についてはここに書きましたが、そのほか、新作〈ホワイトリリー〉の英語版字幕に関する話も少しすることになりました。お申しこみは朝日カルチャーセンター新宿教室へお願いします。 

 朝日カルチャー大阪中之島教室の1月期翻訳講座「英米小説の翻訳」は、今月28日(土)の午後2時30分から5時30分までの3時間です。予習教材があるので、参加を希望なさるかたは早めにお申しこみください。 

 また、同じ28日の午後0時30分から2時まで、定期開催の一般講演「翻訳百景 英語と日本語のはざまで」があります(半年前におこなったものとまったく別内容です)。こちらは少しだけ語学の知識が必要ですが、どなたでも予習なしで参加できます。お気軽にお越しください。 

 朝日カルチャーの翻訳講座の内容について、詳細を知りたいかたはこの記事を見てください。

2017年1月 3日 (火)

2017年の予定など

 あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。 
 2017年の翻訳の仕事やイベントなどの予定を簡単に書きます。
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 まず、昨年12月11日におこなわれた「はじめての海外文学スペシャル」の動画が「翻訳・通訳のトビラ」のサイトで公開されたので、お時間のあるときにこれをぜひご覧ください。ご協力くださったアルクの関係者のみなさん、ありがとうございました。くわしいレポート記事は今月下旬までに公開されるそうです。 

 書店フェア「はじめての海外文学」のまとめ記事はこちら。次回も年末あたりにさらに大規模なトークイベントを開催できるよう準備するつもりです。楽しみにお待ちください。 

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 訳書では、まず4月中旬に三省堂から『世界文学大図鑑』(仮題)が刊行されます。古今東西の名作を豊富な図版とともにわかりやすく解説した大著で、海外文学好きの人にも、これからどれか手にとってみようという人にも、自信を持ってお薦めできる本です。刊行に合わせて、4月21日(金)の夜に紀伊國屋書店グランフロント大阪店でトークイベントをおこなう予定です。 

 それとほぼ同時期、おそらく4月20日ごろになると思いますが、ハーパー・コリンズ社からSteven Rowley著 Lily and the Octopus の訳書(仮題は決まっていますが、もう少し内緒にさせてください)が出ます。ゲイの青年とダックスフントのリリー、そして謎のタコの三者を主人公とした楽しくも哀しい物語です。ジャンルとしては、ミステリーではなく、マジックリアリズムを駆使した一般文芸ということになるでしょうが、難解な作品ではまったくなく、動物を飼っている(いた)人はもちろん、性別や年齢に関係なく、多くの人たちの共感を呼べる作品だと自負しています。わたしの過去の訳書で最もタイプが近いのは『父さんが言いたかったこと』です。 

 6月ごろには、集英社文庫からルーマニアのE・O・キロヴィッチによる『鏡の書』(仮題)が出る予定です。年末の《このミステリーがすごい!》の「我が社の隠し玉」コーナーでも紹介されているとおり、36か国が版権を取得した話題作で、何人もの人物がそれぞれにまったく異なる証言をおこなった迷宮入りの殺人事件を扱ったものです。芥川龍之介の「藪の中」(あるいは黒澤明監督の〈羅生門〉)の長編ミステリー版だと考えてもらってもいいかもしれません。

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 そしてもう1作、4月か5月に、ある映画の原作本の新訳が共訳の形で出ますが、これについては、もう少ししてからお知らせします。 

 ダン・ブラウンの新作 Origin は本国で9月末に出るとすでに伝えられていますが、これに関してはまだ何もわかっていません。 

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 今年もまた読書探偵作文コンクールを開催します。未来の読者を育てていく試みに賛同してくださるかたは、ぜひお知り合いの小学生にこのコンクールのことを教えてあげてください。 

 現在、読書探偵作文コンクールのこれまでの優秀作品を集めた文集の出版計画を進めています。クラウドファンディングを利用した形を考えていて、おそらく近々その具体的な計画を公開できると思います。その節にはぜひご協力ください。

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 朝日カルチャーセンター(東京・新宿教室と大阪・中之島教室)の1月期翻訳講座の日程と内容については、こちらの記事を見てください。 

 1月28日の大阪での一般講演「翻訳百景・英語と日本語のはざまで」と、2月4日の東京での公開対談「映画日和、翻訳日和」(ゲストは中田秀夫監督)には、どなたでも参加できるのでぜひお越しください。 

 今年はさらに別の教室での出講がいくつか決まっています。これも近々お知らせします。 

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 そして今年も全国翻訳ミステリー読書会になるべく多く参加するつもりです。 

 まずは1月21日の松山読書会に参加し、そのほかでは、5月20日の福岡読書会にも出向く予定です。 

 新たに別の地域で読書会を立ちあげたいかたは、office-hyakkei@gmail.com までご一報ください。 

 最新版の全国MAPはこちらです。

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