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  • 越前敏弥
    文芸翻訳者。 いまのところ、更新は週1、2回程度です。 ご感想・お問い合わせなどは office.hyakkei@gmail.com へお願いします。
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2016年12月12日 (月)

「はじめての海外文学スペシャル」報告

 昨日、第21回翻訳百景ミニイベント「はじめての海外文学スペシャル」がおこなわれました。 

 わたしも含めて総勢19名の翻訳者が全力で自薦他薦のお薦め本について語るという初の試みに最後までお付き合いくださった約150名の皆さん、ありがとうございました。一部のかたにはお立ち見をご承諾いただき、また、ほかの皆さんにも窮屈な思いをさせてしまいましたが、どうかご容赦ください。 

 純文学系・エンタテインメント系・児童書&ヤングアダルト系など各ジャンルにわたり、しかも英語圏以外も含めての翻訳者がこれほどたくさん集まって話をしたイベントは、わたしの知るかぎりはじめてのことで、まずはこのような機会を作れたことをうれしく思っています。 

 それぞれの翻訳者が3分から4分程度で1冊の本について語るという形式でしたが、短い時間のなかで、それぞれが個性豊かに本の紹介をなさっているさまは壮観でした。今後、本を人に薦めていく際の参考にさせてもらいます。 

 会場には登壇者だけでなく、海外文学好きの参加者の皆さんの熱気が満ちあふれ、翻訳者として、われわれの業界の未来を心強く感じさせてくれるイベントでした。「はじめての海外文学フェア」を主催してくださっている書店員さんたちにも最初と最後にご登壇いただき、充実した集まりになったと思います。ご協力くださった皆さん、集まってくださったすべての皆さんに感謝します。 

 参加者のかたからのアンケート回答をいくつか紹介します(ほんの一部です)。

・海外文学に向けて新しい窓がつぎつぎとパッパッと開いていくかのようなトークの連続、とても楽しく幸せな時間でした。参加させていただいてありがとうございました。内容だけでなく、会場の雰囲気もあたたかくて最高でした。きっと本を大好きな人ばっかり集まっているからでしょうね。スタッフの皆さまもお疲れさまでした。ふだん、あまり表に出ていらっしゃらない翻訳家の皆さんのお話を聴けるこのような機会がもっとあればいいなと思いました。会が終わったらすぐに書店に走りたくなりました!

・憧れの翻訳者の方々がこんなにも一堂に会して、うれしげに本の紹介をするのをたくさんお聞きすることができ、ほんとうに至福のひとときでした。第2弾、第3弾とつづけてほしいイベントです。つぎはもっと時間をたっぷりとっていただけるとうれしいです。また、どうしても英語圏作品に偏ることになるので、意識的にマイナー言語の作品をもっと大きく取り上げてもいいのかなと思いました。

・とてもぜいたくな楽しいイベントでした。図書館で子どもの本を担当して10年ぐらいで、今年から大人の文学を担当し、海外文学の情報を得るのがとてもむずかしいと感じています。本の世界は広いと痛感し、手がかりを探しています。図書館に来る人もとっかかりがなく、選びにくいこともあり、なかなか借りられないままで古くなるのはとても残念です。展示などやってみます。つぎのイベントでは、海外の今を感じられる本や、歴史や戦時下の人々の思いが感じられる本などを紹介してもらいたいです。

・自分の趣味だけでは読書の幅がなかなかひろがらないので、思いきって来てみました。ファンタジーやYAはいままでほとんど読んでこなかったので、知らないことばかりで、とても読みたくなりました。

・年末の恒例イベントとして開催されることを希望します。

 ツイッターのまとめ記事(togetter)「はじめての海外文学 Vol.2」でも、イベントの様子がかなりわかります。 

 今回は広い会場をとることができず、募集を開始して1週間あまりで満席となってしまい、多くのかたにおことわりせざるをえなかったのを心苦しく思います。フェアもトークイベントも大盛況だったので、来年あたりに再度この手のイベントを企画できると思います。こんどはもっと大きな会場で、質疑応答の時間もとるような形を考えていますので、どうぞその節はよろしくお願いします。 

 イベントの様子のほとんどを収録した動画とレポート記事が、アルクの翻訳・通訳のトビラで近日中に公開されます(ごく一部ですが、公開できない個所もあります)。今回参加できなかったかたも、ぜひそちらでお楽しみください。公開されたら、このブログでもお知らせします。 

 次回の翻訳百景ミニイベントについては、現時点では未定です。わたしが登壇するトークイベントとしては、来年の初めに以下のふたつがあります。よかったら、そちらへお越しください。 

翻訳百景・英語と日本語のはざまで(単独講演) 

 1月28日(土)12時30分から14時 

 朝日カルチャーセンター中之島教室 

映画日和・翻訳日和(映画監督・中田秀夫氏との公開対談)

 2月4日(土)15時30分から17時

 朝日カルチャーセンター新宿教室

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