既刊著書3冊の内容と新刊予告
これまで、ディスカヴァー携書から著書3冊を出しましたが、タイトルが似ていてまぎらわしいせいもあり、それぞれの内容を勘ちがいされることがよくありました。
この機会に、あらためて3冊の内容のちがいを簡単に説明します。
1冊目の『日本人なら必ず誤訳する英文』は、わたしがかつて予備校講師として、その後は翻訳学校講師として教えてきたなかで、かなり優秀な人でも多くが誤読した英文を集め、それに解説をつけたもので、すべての語学学習者を対象にしています。挿入されているインタビューは、語学力のつけ方に関する内容が中心です。
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2冊目の『日本人なら必ず悪訳する英文』は、文芸翻訳をするうえで心がけるべきことをまとめたもので、わたしが翻訳学校で教えながら教材として使ってきたものを土台としています。もちろん、一般の語学学習者のかたが読んでも興味を持ってもらえる作りになっていますが、基本的には翻訳学習者が対象です。挿入されているインタビューは、文芸翻訳に関する内容が中心です。現在、朝日カルチャーセンターの翻訳クラスでは、必修教材として、この本と「文芸翻訳入門」を熟読するように勧めています。
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3冊目の『日本人なら必ず誤訳する英文・リベンジ編』は、1冊目の『~誤訳する英文』のほんとうの意味での続編にあたり、前半は1冊目の類題・発展題による復習、後半は新たに集めた誤読しやすい英文の解説という作りになっています。その他、文法項目ごとのチェックテストや、学習法についてのQ&Aも入れてあり、これもすべての語学学習者を対象にしています。
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そして、4冊目の著書『翻訳百景』(仮題)が、来年2月10日に角川新書から出る予定です。これまでの3冊は問題集に近い横書きの作りでしたが、今回は縦書きのエッセイ集です。これまでこのブログや雑誌や他サイトなどに書いた文章に大幅に加筆・修正したもので、文芸翻訳の仕事の実情や読書会・読書探偵作文コンクール・各種イベントの内容などをくわしく紹介しています。
2月下旬には、東京・大阪で刊行記念イベントを予定しています。詳細は来年にはいったらお知らせします。
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