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  • 越前敏弥
    文芸翻訳者。 いまのところ、更新は週1、2回程度です。 ご感想・お問い合わせなどは office.hyakkei@gmail.com へお願いします。
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2015年11月

2015年11月25日 (水)

朝日カルチャーセンター1月期の翻訳講座

 朝日カルチャーセンター東京・新宿教室と大阪・中之島教室の2016年1月期の翻訳講座の申しこみ受付がはじまりました。 

 東京・新宿教室についてはこのページ、大阪・中之島教室についてはこのページで、フリーワード検索に「越前 敏弥」(あいだにスペースが必要)と入れてもらえれば、1月期の全講座が表示されます。 

 新宿教室も中之島教室も、「文芸翻訳のツボ」と「英米小説の翻訳」の2つのクラスがあります。 

「文芸翻訳のツボ」は1回きりのオリエンテーションクラスで、小説を中心とする文芸翻訳を手がけるにあたって留意すべきことをざっと学びます(1回しか受講できません)。 予習教材はまったくありません。教材は当日配り、その場でいっしょに考えていきます。空きさえあれば、直前の申しこみでもだいじょうぶです。東京では毎期、大阪では2期に1回程度開講します。  

「英米小説の翻訳」は、東京は1時間半×3回、大阪は3時間×1回の形でおこないます(大阪は扱う英文の長さが約3分の2です)。原則として、長短編小説の一部をていねいに訳し、全員の訳文を全員に配布して細かく検討していきます。1月期は、今年の英国推理作家協会(CWA)最優秀長編賞(ゴールド・ダガー)を受賞したマイケル・ロボサムの Life or Death を扱います(銃器や警察などの知識はほとんど不要です)。  

「英米小説の翻訳」は、大阪では、英文の訳読のほかに、毎回指定した本(おもに翻訳書)を読んできて簡単に感想を言ってもらう時間を少しとります。課題書はこのブログの右側に載せてあります。1月期は『夜が来ると』(フィオナ・マクファーレン著、北田絵里子訳、早川書房)です。  

 東京では、講座内では感想を言ってもらう時間をとらず、同じ課題書を使って、別枠で非公開・自主参加の読書会をおこないます。これについては、第1回の講座で説明します。 

 越前の講座をはじめて受ける人は、できればまず「文芸翻訳のツボ」を受講してください。ただし、回数が少ないので、可能なら両方を同時に受講することをお勧めします。

 両クラスとも、『日本人なら必ず悪訳する英文』とPDFファイル〈文芸翻訳入門〉が必修教材になっています(当日持参する必要はありません)。〈文芸翻訳入門〉はこの記事からダウンロードしてください。両方とも、なるべく受講前に熟読してきてください。 

 

 東京・新宿教室の1月期は、1月30日(土)の15時15分から16時45分まで、「文芸翻訳のツボ」があります(お申しこみはここ)。 

 新宿教室の「英米小説の翻訳」は、今回も午前クラス・午後クラスのふたつがあります。どちらか一方を受講してください(内容はまったく同じです)。1月30日、2月6日、3月5日の3回(すべて土曜)で、午前の部が10時から11時30分(ここ)、午後の部が12時30分から14時までです(ここ)。  

 大阪・中之島教室の1月期は、1月23日(土)の12時30分から14時00分まで、「文芸翻訳のツボ」があります(お申しこみはここ)。  

 中之島教室の「英米小説の翻訳」は、1月23日(土)の14時30分から17時30分までの3時間です(ここ)。

 

 今期は東京・大阪とも、一般向け講演「翻訳百景・英語と日本語のはざまで」はおこないません。おそらく4月期もおこなわず、次回は7月期になる予定です。 

 一般向け講演に興味のあるかたは、1月14日(火)の第15回翻訳百景ミニイベント(金原瑞人さん、三辺律子さんとの鼎談)にぜひお越しください。 

 また、詳細は未定ですが、2月25日(木)の夜に東京、翌26日(金)の夜に大阪でトークイベントがある予定です。

 12月12日の「洋書の森 翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座 第19回」の詳細はこちらです。

2015年11月20日 (金)

読書探偵作文コンクール、結果発表と優秀作全文掲載

 小学生対象の第6回読書探偵作文コンクールの結果が発表されたことは先日お知らせしましたが、きょう、今年の優秀作の全文が公開されました。下記のリンクをご覧ください。 

 最優秀賞作品全文掲載(3人)

 優秀賞・ニャーロウ賞作文全文掲載(5人) 

 最優秀賞は、3冊の本をとりあげての比較論考、正攻法の感想文、そして感想+スピンオフ創作という、バラエティ豊かなラインアップとなりました。何よりまず、読んでみてください。あまりのレベルの高さに驚くはずです。 

 優秀賞・ニャーロウ賞もまた、あと一歩で最優秀賞に選ばれたにちがいないものばかりです。甲乙つけがたいすぐれた作品が並び、最終選考委員のひとりとして、どれを選ぶかほんとうに苦労しました。 

 以下のリンクもぜひご覧ください。 

 最終選考結果発表

 最終選考会レポート&総評

 応募者のみなさんが読んだ本

 

 やまねこ翻訳クラブのメンバーが運営の中心となって、今年で3年目になりますが、応募総数が123作→155作→189作と増えつづけているのも、うれしいかぎりです。いくつもの小学校や作文教室の先生がた・関係者のかたが毎年支援してくださっていることに、あらためてこの場を借りてお礼を申しあげます。 

 このあと、しばらくの準備期間をいただいたのち、参加賞と1次選考委員2名のコメントを応募者全員宛にお送りします。

 

 参考までに、わたし自身の総評(3年ぶん)を下に転載します。 

【2013年】 

 本を読んで、そのおもしろさを人に伝えること。そして、本を読んで、それをきっかけとして、自分自身のくらしについて考えを深めること。作文ではそのどちらも大事です。今回集まった作文は、いろいろな書き方のものがありましたが、どちらについてもすぐれた文章がたくさんありました。作文を書くことで、1さつの本から、信じられないほど多くのことが身につくものです。これからも、外国の本もふくめて、楽しみながら読書をつづけていってください。 

【2014年】 

 今年もまた、翻訳書のおもしろさをさまざまな形でつたえてくれる数々の作文に出会えて、うれしく思いました。中には、ああ、この人はまちがいなくたくさん本を読んでいるな、翻訳書もいっぱい読んでいるな、とひと目でわかるような、ゆたかな表現がちりばめられた作文もいくつかありました。自分たちが訳した外国の本が、みなさんの血となり、肉となり、そして心となっていく過程を見ることができるのは、翻訳の仕事をしている者として、何よりうれしいことです。また来年もぜひおうぼしてください。 

【2015年】 

 またまた、今年もすばらしい作文をたくさん読ませてくれてありがとう。今回おしくも受賞できなかった作品のなかにも、すぐれたものが数多くありました。今年はじめてのことですが、将来この人は作家になれるのではないか、評論家になれるのではないか、翻訳家になれるのではないかと感じた人がいました。ぜひ、はば広い読書と、それをしっかり表現することをつづけて、夢を実現してください。来年もみなさんのおうぼを楽しみにしています。

 

 このコンクールは、翻訳書の読者をゆっくりと育てていくために、翻訳者などの出版関係者が中心になってつづけているもので、運営はみなさんからのカンパと若干のアフィリエイト料だけで成り立っています。趣旨に賛同してくださるかたは、お知り合いの小学生のかたにぜひご紹介ください。学校・児童館、作文教室など、団体でのご応募も大歓迎です。 

 来年も7月ごろから募集をはじめる予定です(参考までに、今年の募集要項はこちら)。どうぞよろしくお願いします。

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2015年11月16日 (月)

INFORMATION 2015-11-16

 来年1月14日(木)の第15回翻訳百景ミニイベント(ゲスト: 金原瑞人さん&三辺律子さん)は、すでに60名近くのかたからお申しこみをいただいています。今回は広い部屋を借りてあるため、まだまだ残席があります。 どうぞお誘い合わせのうえ、お越しください。

 第2号を準備中の《BOOKMARK》の話をしていただくほか、事前に集めた質問を再構成したQ&Aの時間も用意しています。 

 いま集まっている質問の一部をいくつか紹介します。

・翻訳のほかに書評のお仕事も数多くされていますが、読んだ本について書誌情報や感想など、何かしらの記録を残されているのでしょうか。映画についてはどうでしょうか。

・《BOOKMARK》創刊にあたって、どのあたりがいちばんエネルギーが必要だったでしょうか。

・翻訳と創作はどのような関係であるとお考えですか。

 お申しこみの詳細については、この記事をご覧ください。金原さん・三辺さん(両方でもどちらか一方でも可)への質問も募集しています。お申しこみのメールに書き添えてもらえれば、当日の進行の参考にさせていただきます(すべての質問にはお答えできない可能性があることをご承ください)。
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 今年の読書探偵作文コンクールの結果が発表されました。こちらをご覧ください。また、選考会レポートと総評も公開されています。このあと、受賞作の全文が順次紹介されるので、引きつづきサイトをご覧ください。このブログでもあらためてくわしく紹介します。 

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 朝日カルチャーセンターの翻訳講座の1月期の申しこみ受付は、東京新宿教室大阪中之島教室とも、今週末ごろまでにはじまります。内容の詳細については、このブログで近日中に紹介します。

2015年11月10日 (火)

翻訳ミステリー読書会、全国20か所で開催中

 前回の紹介から2年以上経ってしまいましたが、翻訳ミステリー大賞シンジケートの後援する読書会はその後も全国にひろがり、いまは20か所で開催されています。前回の記事よりあとにスタートした読書会について、簡単に紹介します。

 

浜松読書会 

 名古屋読書会の常連参加者のかたが立ちあげてくれました。日本の作品と海外の作品の両方を扱います。今年の夏におこなわれた第2回読書会の案内はこちら、レポートはこちらです。 

 

岐阜読書会 

 こちらも名古屋読書会の常連参加者のかたが世話人で、日本の作品と海外の作品の両方を扱います。第1回(案内はこちら)は鵜飼とセットで開催したことが大きな話題になりました。

 

北東京読書会 

 早稲田周辺で開催。全国最年少の読者のかた(20代半ば)とベテラン翻訳者が共同で世話人をつとめています。今年6月におこなわれた第2回の案内はこちらです。

 

南東京読書会 

 渋谷周辺で開催。翻訳者ふたりが世話人をつとめています。今年の5月におこなわれた第1回のレポートはこちら、つい先日おこなわれた第2回の案内はこちらです。

 

多摩南読書会 

 町田周辺で開催。翻訳者ふたりが世話人を務めています。第1回のレポートはこちら、まもなくおこなわれる第4回の案内はこちらです。

 

 また、前回の記事ではまだ不定期開催だった神戸読書会はすでに6回おこなわれ(今月開催予定の第7回の案内はこちら)、京都読書会は来年から定期的に開催される予定です(次回は1月22日で、課題書はエラリイ・クイーンの『九尾の猫』。わたしも参加します)。 

 このほか、合同合宿「熱海でポン!」(レポートはこちら。全3回)、徳島大塚国際美術館での特別読書会(レポートはこちら。全3回)、富士山頂読書会(レポートはこちら。全2回)、スカイプを使っての名古屋&千葉合同読書会(案内はこちら)、定期的に開催している「翻訳ミステリーお料理の会 調理実習」(第4回のレポートはこちら、先週おこなわれた第5回の案内はこちら)など、楽しい企画もつぎつぎおこなわれました。 

 もちろん、以前からの13か所(札幌・仙台・福島・金沢・埼玉・千葉・東東京・西東京・横浜・名古屋・大阪・福岡・熊本)も、ますます盛んに活動しています。どこも初心者からベテランまでどなたでも大歓迎なので、ぜひお近くの読書会に気軽にご参加ください。 

 来年も何か所かで新たに開催されることがすでに内定しています。

 全国の読書会の開催予定はここに、過去の開催要項やレポートなどはここにまとまっています。 

 全国の読書会メンバーが協力してはじめた翻訳ミステリー読者賞は今年で4回目になり、近日中に要項などが告知されます(サイトが移転する可能性があります)。また、横浜読書会が主催でおこなっている「ヨコミス2015」にもぜひ投票をお願いします。 

 メンバーの方が作ってくれた「翻訳ミステリー読書会全国MAP」は何度も更新され、いまはこのような形になっています。

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2015年11月 2日 (月)

INFORMATION 2015-11-02

 朝日カルチャーセンター新宿教室で今月7日(土)の午後3時から、一般向け講演「翻訳百景・英語と日本語のはざまで」があります。どなたでも予習なしで参加できます。また、「英米小説の翻訳」の受講生はできるだけ参加してください。 

 内容は「きょうの誤訳」「きょうの悪訳」「きょうの特集」の3本立てで、今回は特集として、これまでの自分の全訳書を振り返りながら、翻訳書のタイトルのつけ方についてお話しします。 

 くわしくはこの記事をご覧ください。 

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 第15回翻訳百景ミニイベント(2016年1月14日)は、金原瑞人さんと三辺律子さんをゲストにお招きし、創刊されたばかりの《BOOKMARK》の話を中心にうかがいます。すでに40名近くのお申しこみをいただいています。 

 内容とお申しこみの詳細についてはこの記事をご覧ください。記事内にイベントの案内チラシのPDF版を追加したので、どなたでもご自由にダウンロードしてくださってかまいません。

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 今年の読書探偵作文コンクールの1次選考の結果が発表されました。公式サイトのこの記事をご覧ください。毎年応募者数が増えて、今年は189名になりました。告知にご協力くださっているみなさん、ありがとうございます。

 最終選考結果は今月の中旬までに公式サイトで発表し、このブログでも紹介します。今年も力作がたくさん届いているので、わたし自身も読ませてもらうのがとても楽しみです。

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