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2015年10月 8日 (木)

一般講演「翻訳百景 英語と日本語のはざまで」について

 朝日カルチャーセンター(東京・大阪)では、本格的な翻訳講座のほかに、だれでも気軽に参加できる一般向け講演「翻訳百景 英語と日本語のはざまで」を半年に一度ぐらいのペースで開催しています。次回は大阪で10月24日、東京で11月7日におこないます。きょうはその内容について少しくわしく書きます。

 朝日カルチャーでの一般向け講演は、2010年ごろから不定期で開催し、誤訳防止に特化したものや、作品・作家を採りあげた翻訳秘話などをおこなうことが多かったのですが、少し前から上記のタイトルで東京・大阪ともそろえて開催しています。名称がややこしいのですが、オフィス百景で自主的におこなっている「翻訳百景ミニイベント」はおもにゲストを招いて作品・作家や業界事情などの話をすることが多いのに対し、朝日カルチャー主催の「翻訳百景 英語と日本語のはざまで」は越前単独で誤訳・悪訳や語学がらみの話をすることが多いです。

 朝日カルチャーの「翻訳百景 英語と日本語のはざまで」は、今回から以下のような構成でおこなう予定です。

1.きょうの誤訳

2.きょうの悪訳

3.きょうの特集

4.Q&A

 1と2では、最近の仕事や講座のなかで見つけたものを、思いつくままに紹介していきます。

 3の特集では、翻訳の仕事にまつわることを毎回ちがうテーマでお話しします。今回は「翻訳書のタイトルのつけ方」というテーマで、おもに自分の過去の訳書を採りあげて、どんな事情で決まっていったかなどをお話しします。

 たとえば、原題 Winter of the Wolf Moon は、なぜ訳題『ウルフ・ムーンの冬』ではなく『ウルフ・ムーンの夜』になったかとか、『飛蝗の農場』はなぜ原題 The Locust Farm どおりでなければいけなかったのかとか、The Da Vinci Code の訳題はどういういきさつで『ダ・ヴィンチの暗号』ではなく『ダ・ヴィンチ・コード』に決まったかとか。

 正確な語義やダブルミーニング、作者・訳者の意図、出版界の通例など、さまざまな問題にふれながらお話ししていくつもりです。

 ちょうどつい最近、東京創元社のサイトに編集者Sさんが「翻訳ミステリのタイトルはこうやって決めている!」というエッセイをお書きになっているので、予習として読んできてもらうと、より楽しめると思います。この連載のほかの回もぜひ読んでみてください。

「翻訳百景 英語と日本語のはざまで」は、以下の日程でおこないます(ほぼ同じ内容)。

 東京(新宿)教室   11月7日(土) 15:00 - 16:30(お申しこみはここ

 大阪(中之島)教室 10月24日(土) 12:30 - 14:00(お申しこみはここ

 朝日カルチャーのほかの講座については、この記事にまとまっています。東京の「英米小説の翻訳」は途中からの参加も可能なので、事務局にお問い合わせください。

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