プロフィール

  • 越前敏弥
    文芸翻訳者。 いまのところ、更新は週1、2回程度です。 ご感想・お問い合わせなどは office.hyakkei@gmail.com へお願いします。
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2015年3月

2015年3月31日 (火)

東江一紀 名訳・珍訳集について

  以前簡単にお知らせしたとおり、今年の6月ごろ、東江一紀(あがりえ・かずき)さんの一周忌に合わせて、各地で書店フェア、トークイベント、読書会などをおこないます。
 フェアの名称は
「ことばの魔術師 翻訳家・東江一紀の世界」
 その際、各会場で配る小冊子や、トークイベントの内容のひとつとして、東江さんの訳書から名訳・珍訳の数々を紹介する予定です。
 現在、実行委員会のメンバーを中心として、収集をはじめていますが、みなさんからも広く募集したいと考えています。
 もちろん、東江さんの名訳・珍訳は数えきれないほどありますが、冊子やトークイベントで紹介するとなると、数語か1行程度で、前後の文脈なしでもわかるものにかぎらせていただくことになります。
 以下の要領で、どなたでもぜひお送りください。

・訳文・訳語
・出典(タイトル、ページもしくは個所)
・できれば原文(お手元になければ不要ですが、書いていただけると助かります)

(例)
自分流に生きるのは骨が折れる。
『フランキー・マシーンの冬』 (ドン・ウィンズロウ 角川文庫)上巻 冒頭
原文:It's a lot of work being me.

 メールの場合、タイトルに【東江名訳珍訳】などと入れて、office.hyakkei@gmail.com 宛にお送りください。あるいは、わたし以外の実行委員(井上瑛子、遠藤裕子、桐谷知未、黒輪篤嗣、旦紀子、内藤文子)宛に送ってくださってもかまいません。
 ツイッターの場合、ハッシュタグ
「#東江名訳珍訳」をつけるか、わたしのアカウント @t_echizen 宛にリプライの形で書いてください。ツイートがふたつに分かれてもかまいません。

 名訳・珍訳は4月末まで募集します

 なお、冊子のページ数やトークイベントの時間の関係で、みなさんから集まったものをすべて掲載・言及できるわけではないことをご了承ください。とはいえ、東江さんの訳文の魅力をたくさんの人に知っていただくためにも、なるべく多くを紹介したいと考えています。
 ぜひご協力をお願いします。

 書店フェアは、往来堂書店、紀伊國屋グランフロント大阪店で、それぞれ約1か月にわたって開催される予定です。ほかに参加を検討してくださる書店のかたがあれば、ぜひご一報ください。【4月20日追記 事情により今回は丸善津田沼店では開催できなくなりました。ご了承ください】

 トークイベントは、東京が6月13日(土)の午後3時から文京区ふれあい館ホールで、大阪が6月20日(土)の午後3時から紀伊國屋グランフロント大阪店店内で開催されます。名訳・珍訳の紹介のほか、布施由紀子さん(『ストーナー』翻訳協力者)と越前の対談などを予定しています。東京イベントの受付は4月下旬に、大阪イベントの受付は5月20日ごろに開始しますので、もう少しお待ちください。

 読書会は、以下の日程で開催される予定です。それぞれの正式告知は、翻訳ミステリー大賞シンジケートのサイトで約1か月前におこなわれます。しばらくお待ちください。

 6月7日(日) 多摩南読書会 課題書『犬の力』
 6月20日(土) 大阪読書会  課題書『ストーナー』(イベントの前の時間帯に実施)
 6月27日(土) 札幌読書会  課題書『プレシャス』(東京・大阪イベントの内容の一部も紹介)

2015年3月27日 (金)

INFORMATION 2015-03-27

 ふだんあまり翻訳書を読まない人に向けての「はじめての海外文学フェア」が、1月下旬から全国の書店店舗で開催されてきたことは、この記事に書きました(翻訳ミステリー大賞シンジケートの記事はここ)。書店チェーンの垣根を越えて、途中から参加してくださった店舗もずいぶんたくさんあり、とてもうれしく思いました。

 仕掛け人の酒井さんのインタビュー記事はこちらにあります。

 このフェアでは、推薦者50人全員のコメント全文が載った冊子が店頭に置かれ、とても充実した内容である、との声が多く寄せられました。

 このたび、主催者のご厚意により、冊子全文のPDFデータの公開が決まりました。ココログの仕様で、大容量のファイルをアップロードできないので、ここでは表紙画像と、関西翻訳ミステリー読書会世話人一同とわたしのコメントの載ったページの画像のみ紹介します。

Hajimeteno_kaigaibungaku_01_2 Hajimeteno_kaigaibungaku_10 Hajimeteno_kaigaibungaku_08

 PDFファイルはいくつかの他サイトからダウンロードしてください。翻訳ミステリー大賞シンジケートの記事はこちらです。

 このようなフェアやイベントが今後もさまざまな選書基準でおこなわれていくことを祈っています。

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 朝日カルチャーセンター4月期の翻訳講座の詳細はこちらをご覧ください。特に新宿教室は1回目が迫っているので、受講を希望されるかたは早めにお申しこみください。

 新宿教室の一般向け講演「翻訳百景・英語と日本語のはざまで」は5月2日(土)の15時30分から17時までで(お申しこみはここ)、これは1月に大阪でおこなったものとほぼ同内容です。ご了承ください。

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 第13回翻訳百景ミニイベントは、5月27日(水)の午後7時から8時45分におこなわれます。今回のゲストは映像翻訳者の仙野陽子さん、岩辺いずみさん、尾山恵美さんの3人です。現時点で30名近くのお申しこみがあり、お席は半数程度埋まっています。詳細についてはこちらをご覧ください。

2015年3月16日 (月)

第13回翻訳百景ミニイベントのご案内

 以前にも簡単に告知しましたが、第13回翻訳百景ミニイベントを5月に開催します。

 日時  2015年5月27日(水)午後7時から8時45分 (いつもは木曜ですが、今回は水曜です。ご注意ください)

 会場  表参道駅・渋谷駅近くのセミナールーム(詳細は申込者に直接メールでお知らせします)

 参加費 1,500円

 ゲスト 岩辺いずみさん・尾山恵美さん・仙野陽子さん

 今回はゲストとして、3人の映像翻訳者のかたをお迎えします。映像翻訳全般のおもしろさについて、仙野さんを進行役として、3人の鼎談形式でたっぷり語っていただく予定です。映像翻訳を勉強中の人や仕事としている人はもちろん、他ジャンルの翻訳や、海外の映画・ドラマなどに興味がある人にとっても、興味深い話をたくさん聞けるので、ぜひご参加ください。

 ゲストのみなさんが共同で運営なさっている「Tri-Logue」はこちらです。映像翻訳の仕事をつづけてきてのこぼれ話や雑感、心構えなどがわかりやすいことばで綴られている楽しいブログです。見ていただければ、イベント当日がどんな雰囲気になるか、なんとなくわかるでしょう。

 3人のかたのプロフィールは、Tri-Logue のタイトルの下にあるそれぞれのお名前をクリックすると読めます。

 具体的にどんな話をしていただくかは、まだ決めていません。参加を希望なさるかたは、お申しこみのメールにゲストへの質問を書き添えてくだされば、当日の内容にできるだけ反映させますので、遠慮なくお書きください。

 お申しこみのメールは office.hyakkei@gmail.com 宛にお願いします。その際、本名または著訳書のペンネーム(ハンドルのみは不可)、当日連絡のつきやすい電話番号または携帯メールアドレス(PCと同じアドレスの場合はその旨)をかならず書いてください。

 これまで使っていた南青山会館の閉館にともない、今回からその近くの別の会場を使用することになります。引きつづき、翻訳百景ミニイベントをどうぞよろしくお願いいたします。

2015年3月 6日 (金)

朝日カルチャーセンター4月期の翻訳講座

 朝日カルチャーセンター東京・新宿教室と大阪・中之島教室の2015年4月期の翻訳講座の申しこみ受付がはじまりました。新宿教室も中之島教室も、「文芸翻訳のツボ」と「英米小説の翻訳」の2つのクラスがあります。

「文芸翻訳のツボ」は、毎期おこなわれる1回きりのオリエンテーションクラスで、小説を中心とする文芸翻訳を手がけるにあたって留意すべきことをざっと学びます(1回しか受講できません)。 予習教材はまったくありません。教材は当日配り、その場でいっしょに考えていきます。空きさえあれば、直前の申しこみでもだいじょうぶです。

「英米小説の翻訳」は、東京・大阪ともに1期あたり合計4時間半の講座で、東京は1時間半×3回、大阪は4時間半×1回の形でおこないます。原則として、長短編小説の一部をていねいに訳し、全員の訳文を全員に配布して細かく検討していきます。いつもはわたしが仕事で扱っている作品を教材に使いますが、4月期は故・東江一紀さんの訳書から3作を選んで1回ずつ扱います。

「英米小説の翻訳」では、英文の訳読のほかに、毎回指定した本(おもに翻訳書)を読んできて簡単に感想を言ってもらう時間を少しとります。課題書はこのブログの右側に並んでいます。4月期は、東京が『養鶏場の殺人・火口箱』『翻訳とは何か』『ウィンブルドン』の3作(この順に)。大阪はその3作のうち少なくとも1作ですが、余裕があればすべて読んでみてください。

 越前の講座をはじめて受ける人は、できればまず「文芸翻訳のツボ」を受講してください。ただし、回数が少ないので、可能なら両方を同時に受講することをお勧めします。

 両クラスとも、『日本人なら必ず悪訳する英文』とPDFファイル〈文芸翻訳入門〉が必修教材になっています(当日持参する必要はありません)。〈文芸翻訳入門〉はこの記事からダウンロードしてください。

 東京・新宿教室の4月期は、4月4日(土)の15時15分から16時45分まで、「文芸翻訳のツボ」があります(お申しこみはここ)。

 新宿教室の「英米小説の翻訳」は、今回も午前クラス・午後クラスのふたつに分けます。どちらか一方を受講してください(内容はまったく同じです)。4月4日、5月2日、6月6日の3回(すべて土曜)で、午前の部が10時から11時30分(ここ)、午後の部が12時30分から14時までです(ここ)。

 大阪・中之島教室の4月期は、4月25日(土)の1回だけです。「文芸翻訳のツボ」は10時から11時30分まで(ここ)、「英米小説の翻訳」は12時30分から17時まで(ここ)です。

 また、東京・新宿教室では、5月2日(土)の15時30分から17時まで、一般向け講演「翻訳百景・英語と日本語のはざまで」をおこないます(ここ)。翻訳や語学に少しでも興味がある人ならじゅうぶん楽しめる内容で、予習は不要です。ぜひ、お知り合いのかたなどを誘ってご参加ください。

2015年3月 2日 (月)

第12回ミニイベントの報告

 2月26日(木)に第12回翻訳百景ミニイベントが開催されました。ゲストは、ポピュラーサイエンスの分野を中心にノンフィクションの訳書を精力的に出しつづけていらっしゃる斉藤隆央さん。参加者約80名のにぎやかな会となり、このジャンルや斉藤さんのお仕事への関心の高さがよくわかりました。

 前半は越前との対談形式で、訳書リストを見ながら学習期間やこれまでのお仕事のことなどを振り返り、後半は事前に参加者から集めた質問に答えていただく形で進行しました。前半の最後には、ミチオ・カクの最新刊『フューチャー・オブ・マインド』(NHK出版)の担当編集者のかたから、読みどころなどのご紹介がありました。

 斉藤さんの訳書は何冊か読ませていただき、どれも内容そのものは難解なところはあっても、訳文は明晰でわかりやすいという印象を受けていましたが、実際にお話をなさったところも訳文の印象とまったく同じで、どんな質問に対しても筋道立てて説明してくださいました。アンケートの結果を見ても、同じように感じた人が多かったようです。

 自分の専門はフィクションなので、ノンフィクションの仕事とどうちがうかにも興味がありましたが、相違点よりもむしろ共通点のほうがはるかに多く、調べ物や訳文の匙加減など、翻訳の仕事の基本となる部分は同じだと感じました。フィクションや産業翻訳など、他ジャンルの人たちにとっても大変参考になったと思います。

 中盤あたりに、欠点のある実際の訳文をいくつか例にとって、それぞれの訳文のどこに問題があるかを斉藤さんがクイズ形式でみなさんに問いかける時間がありました。かなりむずかしいものもありましたが、ほとんどの質問で、参加者のかたからすぐに正解が出たのには驚きました。今後のイベントでもこのような形式を採り入れてみようかと考えているところでです。

 これまでずっと使用してきた南青山会館は、このイベントの翌日に閉館となりました。安い料金で、スタッフのみなさんもいろいろと親切にしてくださったので、とても残念です。長い間お世話になり、感謝しております。

 次回、第13回の翻訳百景ミニイベントは、5月27日(水)に新しい会場(渋谷・表参道の両駅から歩けます)でおこないます。ゲストはブログ「Tri-logue」を運営なさっている3人の翻訳者のみなさん(仙野陽子さん、岩辺いずみさん、尾山恵美さん)で、映像翻訳全般について話してくださいます(内容の詳細は未定)。後日、正式な告知記事を掲載しますが、お申しこみはきょうから受けつけますので、参加を希望なさるかたはいつでもご連絡ください。費用と時間帯はいつもと同じです。

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