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  • 越前敏弥
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2014年7月11日 (金)

新訳『思い出のマーニー』

 角川文庫と角川つばさ文庫から、新訳『思い出のマーニー』(ジョーン・G・ロビンソン著)が刊行されました。ないとうふみこさんとの共訳です。

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 KADOKAWAの特設ページはこちらです。
 スタジオジブリ製作の
映画は7月19日に全国公開されます。こちらは舞台を北海道に置き換えてありますが、原作の世界観は忠実に反映されています。 

 ふたつの版について、訳文そのものはほぼ同じですが、角川文庫版のほうが漢字が多く、つばさ文庫版は読点がやや多めになっています。つばさ文庫版は小学校上級向きになっていますが、総ルビ・イラスト入りなので小学校中学年ぐらいからじゅうぶん読めます。 

 訳出期間が非常に短かったこともあって、同時進行の作業でしたが、小学校中学年程度でも理解できる表現を使いつつも、大人が読んでもしっかり歯応えのある訳文を心がけたつもりです。訳者あとがきはまったく別のものです。 

 今回は、共訳者のないとうふみこさんだけでなく、「オズの魔法使い」シリーズの訳者チームの宮坂宏美さん、田中亜希子さんが全面的に作業に参加してくれ、さらに佐藤淑子さん、中田有紀さんの協力も得ての、実質的に6人による共訳作業でした。あとがきにも書きましたが、この場でもお礼を申しあげます。 

 きわめて短い訳出期間だったにもかかわらず、けっして手抜きの突貫工事ではなく、全世代に安心して読んでいただける作品に仕上がったと自負していますが、それが実現できたのは、「オズの魔法使い」シリーズのチームが築いた共同作業のノウハウがあったからです。 

 具体的にどのような作業で進めたかについては、先日のIJETでも少しお話ししましたが、さまざまなエピソードを交えて一般向け講演の形でいずれお話しするつもりです。いまのところ、10月に大阪、11月に東京で予定しています。 

「オズの魔法使い」シリーズについてはこの紹介記事第4回イベント報告もご覧ください。版元の復刊ドットコムからも、奇しくもこんな画集が出ているようです。

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