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  • 越前敏弥
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2014年5月 7日 (水)

文芸翻訳入門

 お待たせしました。ようやく準備ができたので、以前から何度か予告してきた翻訳初学者用の冊子「文芸翻訳入門」をアップします。下のリンクからPDFファイルをどなたでもご自由にダウンロードしてください。連絡は不要です。

   「bungei_honyaku_nyumon.pdf」をダウンロード

   「tensakurei.pdf」をダウンロード

 この冊子は2部構成になっていて、前半が小説の翻訳演習3題、後半はシノプシスの書き方と実例2つを扱っています。

 前半の翻訳演習は、拙著『日本人なら必ず悪訳する英文』の第3部・第4部と似た作りですが、英文がやや長く(それぞれ原書1ページ程度)、より基本的なことから説き起こしています。いちおう『日本人なら必ず悪訳する英文』のあとに読むものと位置づけましたが、どちらが先でも大差はありません。

 ただし、『日本人なら必ず悪訳する英文』は新書の形で刊行したため、一般の語学学習者でも楽しめる読み物としての側面を持っているのに対し、今回の「文芸翻訳入門」は、翻訳学習者がみずから訳文を作ることが前提になっています。説明を読むだけでは効果は半減以下になるので、初学者のかたはかならず訳文を作って取り組んでください

 3題とも、朝日カルチャーセンターの「文芸翻訳のツボ」のクラスで以前使用していたもので、講座内の解説をほぼそのまま反映してあると考えてもらってかまいません。

 後半は、文芸翻訳の仕事では翻訳そのものと同じくらい重要なシノプシスの作成法です。シノプシスを書く目的と、作成にあたっての注意事項について、簡単に説明したあと、すでに訳書が出ている2作品(『父さんが言いたかったこと』と『チューダー王朝弁護士シャードレイク』)のシノプシスの実例を載せました。

 さらに、2つ目の『チューダー王朝弁護士シャードレイク』については、以前リーディングの入門クラスをおこなったときの生徒答案の添削例もいっしょに載せました。この作品については、シノプシスそのものも含めて、トレーナーとの共同作業によるものです。

 なお、シノプシスはその作品が翻訳刊行に値するかどうかを評価するための資料なので、あらすじの部分では結末を明かしています。未読のかたはその点をご了承ください。もちろん、原書や訳書も併せて読んでもらえれば、より効果はあがるはずです(ただし『父さんが言いたかったこと』は、原書・訳書ともにすでに絶版)。

 ほかに、訳文作りについてはこの記事、シノプシスと企画持ち込みについてはこの記事が参考になるかもしれません。

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