INFORMATION 2014-04-21
4月19日に第5回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションがおこなわれ、『11/22/63』(スティーヴン・キング著、白石朗訳)が受賞しました。おめでとうございます。
通常の上下巻の倍という破格の長さであるにもかかわらず、その長さをまったく感じさせないストーリーテリングのうまさが光る作品です。未読のかたはぜひ手にとって堪能してください。
また、同時に第2回翻訳ミステリー読者賞も発表され、こちらは『三秒間の死角』(アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム著、ヘレンハルメ美穂訳)が受賞しました。
この作品は、出版に至るまでさまざまな紆余曲折を経たり、刊行時期の関係で各種ランキングに選ばれなかったり、不運がつづいていたので、こういう形で脚光を浴びたことをうれしく思います。臨場感とプロットの独創性では並ぶもののない稀有な作品という印象を受けました。
授賞式&コンベンションの前後の様子は、ここにまとまっています。じっくりご覧ください。参加してくださったみなさん、投票してくださったみなさん、ありがとうございました。
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4月26日(土)午後6時からの紀伊國屋書店グランフロント大阪店でのイベントは2部構成になります。第2部では、上記の結果を受けて、翻訳ミステリー大賞・読者賞の受賞作・候補作のおもしろさと読みどころを、関西翻訳ミステリー読書会の有志メンバーたちといっしょに紹介していきます。
後半は、ギリアン・フリン著『ゴーン・ガール』(大賞・読者賞でともに僅差の2位)の訳者・中谷有紀子さんをお招きし、この作品の魅力や出版に至るいきさつなどをくわしくうかがいます。
お申しこみの詳細についてはここをご覧ください。
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5月29日(木)に第9回翻訳百景ミニイベントでは、英仏両語の翻訳で大活躍なさっている河野万里子さんをお招きします。内容やお申しこみ方法についてはこちらを見てください。
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