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  • 越前敏弥
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2013年10月15日 (火)

『シートン動物記 サンドヒルの雄ジカ ほか』について

 角川つばさ文庫から『シートン動物記 サンドヒルの雄ジカ ほか』が刊行されました。昨年末に出た『シートン動物記 オオカミ王ロボ ほか』につづく第2弾です。

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 おかげさまで、前作は売れ行きが好調で、すでに3刷まで行っています。今回は表題作の「サンドヒルの雄ジカ」のほか、「小さな軍馬 あるジャックウサギの物語」「マガモ親子の陸の旅」「スプリングフィールドのキツネ」の4編が収録されています。

 去年の記事にも書いたとおり、シートンによる原書は大人向けに書かれているため、それをどこまで噛み砕くかがむずかしいところですが、去年さんざん苦労して何度もリライトした経験があったので、今回はだいぶ匙加減がわかってきた気がします。脳のなかの日ごろは使わない部分をフル回転させるので、よい刺激になります。読書探偵コンクール(1次選考の結果はこちら)に長くかかわってきたこともあり、これからもこういう仕事を年にいくつかつづけて行けたらと思っています。

 今回の4作は、前回の4作よりもやや知名度が低いかもしれませんが、おもしろさや読後にあれこれ考えさせられるという点では前作をしのぐと思います。特に、「スプリングフィールドのキツネ」は「オオカミ王ロボ」に並ぶほどの衝撃的な結末が用意されていて、これについては賛否両論があります。そのため、他社のシートン動物記のシリーズでは収録されていない場合が多いのですが、今回はぜひこれを親子で読んで話し合ってもらいたいという思いもこめて選びました。

 また、動物の世界を活写しているだけでなく、動物と深くかかわる人間たちの成長や苦悩がしっかり書きこまれているという点でも、今回の作品群は特にお薦めです。小学校中学年が対象ですが、総ルビなので本好きの子なら低学年から読めます。また、大人にとってもじゅうぶんに読み応えのある作品ばかりなので、ぜひご一読ください。

 角川つばさ文庫の『シートン動物記 サンドヒルの雄ジカ ほか』のページはこちらです。

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