プロフィール

  • 越前敏弥
    文芸翻訳者。 いまのところ、更新は週1、2回程度です。 ご感想・お問い合わせなどは office.hyakkei@gmail.com へお願いします。
無料ブログはココログ

« 2013年8月 | トップページ | 2013年10月 »

2013年9月

2013年9月25日 (水)

新訳国名シリーズについて

 本日、角川文庫のエラリー・クイーンの国名シリーズ第5弾『エジプト十字架の秘密』(佐藤桂さんと共訳)が刊行されました。

Photo

 シリーズの全作中で、おそらく最も人気が高く、翻訳ミステリーに慣れていない人にも読みやすい作品でしょう。未体験のかたはまずこの作品からどうぞ。ドルリー・レーン4部作はできるかぎり順序どおり読んでもらいたいのですが、国名シリーズの場合はどれから読んでもあまり差し支えはないと思います。

 ツイッターやフェイスブックではすでにご報告しましたが、国名シリーズの第6作以降も角川文庫から刊行できることになりました。当初はこの『エジプト十字架の秘密』までの5作についてしか決まっていませんでしたが、売れ行きが好調で、無事に残りも出せることになったしだいです。

 シリーズの継続を強く望んで、みずから購入してくださったみなさんや、知り合いに勧めてくださったみなさん、ほんとうにありがとうございます。

 しばらくお休みをいただきますが、2014年の6月ごろから刊行を再開する予定です。2014年のうちに『アメリカ銃の秘密』『シャム双子の秘密』『チャイナ橙の秘密』まで、2015年に『スペイン岬の秘密』『中途の家』までを出せるよう、共訳者とともになんとかがんばります(タイトルはすべて仮題)。

2013年9月17日 (火)

数学基本用語集

 翻訳の仕事をはじめる前、わたしは留学予備校で講師やカウンセラーの仕事を10年ほどしていました。カウンセラーとしてエッセイなどの作成指導をしたり、TOEFLなどの reading section を教えたりという時期もありましたが、最も長く教えていたのは GMAT、GRE、SAT などのテストの quantitative section、つまり数学です。翻訳の仕事がメインになってからもしばらくつづけ、2004年、その予備校の解散とともに、自分もその仕事から手を引くことになりました。ちょうど『ダ・ヴィンチ・コード』が出た年のことです。

 先日、部屋の整理をしていたら、そのころに作った数学用語集が出てきました。当時のクラスで、生徒全員に配付したものです。予備校が解散してずいぶん経ち、公開することになんの問題もないので、ここに掲載することにします。どなたでもご自由にダウンロードしてください。エクセル版とPDF版があります。必要であればテキストや諸形式に変換してお使いください。

   「math_terms.xls」をダウンロード

   「math_terms.pdf」をダウンロード

 これは GMAT、GRE、SAT などの数学(日本の中学の範囲+α)を解くことに特化した用語集なので、たとえば微積分など、高校以上で扱う用語ははいっていません。経済・商売などの用語についても同様です。したがって、このジャンルを専門とする翻訳者のかたなどにとっては不十分なものなので、あらかじめご了承ください。そういう人にとっては、基本知識の確認程度の意味しかないかもしれません。

 むしろ、これが有効なのは、上記のテストの受験者をはじめ、これから英語圏への長期留学を考えている人たちです。そういうかたをご存じであれば、ぜひ転送するなどしてあげてください。

 

2013年9月10日 (火)

第7回翻訳百景ミニイベントのご案内

 多忙のためしばらくお休みにしていましたが、久しぶりに翻訳百景ミニイベントを再開します。前回(第6回)が2月でしたから、8か月ぶりです。また何か月かに一度のペースで開催していくつもりなので、どうぞよろしくお願いします。

【10月19日追記】おかげさまで満席となりました。キャンセル待ちの形でお受けしています。

・第7回の翻訳百景ミニイベントの概要が決まりました。正式に受付を開始します。

  日時  2013年10月24日(木)午後7時から8時45分

  会場  表参道駅近くのセミナールーム(詳細は申込者に直接メールでお知らせします)

  参加費  1,500円

 今回は、「誤訳・悪訳を減らすために」というテーマでおこない、ゲストはお呼びしていません。この半年ぐらいのあいだで、特に『ダ・ヴィンチ・コッド』の連載とダン・ブラウン Inferno の訳出作業などを通して気づいたことを中心に、あれこれ実例をあげて越前がお話しします。

 予習などは不要です。翻訳初学者や一般の語学学習者のかた、翻訳技術や翻訳書に興味をお持ちのかたなど、どなたでもお越しください。最後のQ&Aの時間をいつもより少し多めにとる予定です。

 なお、ディスカヴァーや朝日カルチャーセンターでおこなってきた「『日本人なら必ず誤訳する英文』実践講座」との内容の重複はありません。

 お申しこみのメールは office.hyakkei@gmail.com 宛にお願いします。その際、本名または著訳書のペンネーム(ハンドルのみは不可)、当日連絡のつきやすい電話番号または携帯メールアドレス(PCと同じアドレスの場合はその旨)をかならず書いてください。

 以前の翻訳百景ミニイベントの内容については、下のリンクをご覧ください。

 第1回 (ゲスト・夏目大さん)

 第2回 (ゲスト・芹澤恵さん)

 第3回 (ゲスト・藤田浩芳さん)

 第4回 (ゲスト・林あゆ美さん、内藤文子さん、宮坂宏美さん、田中亜希子さん)

 第5回 (ゲスト・八木谷涼子さん・坂本久恵さん)

 第6回 (ゲスト・井口耕二さん)

 番外編1 (ミニビブリオバトル&懇親会)

 番外編2 (キリスト教基礎知識勉強会)

2013年9月 6日 (金)

INFORMATION 2013-09-06

 絵本『おぎょうぎのわるいピート』(ベス・ブラッケン著、リチャード・ワトソン絵、辰巳出版)が8月末に刊行されました。これまで、児童書では〈冒険ふしぎ美術館〉シリーズや『シートン動物記』の翻訳を担当しましたが、幼児向け絵本はこれが初体験です。ちょっと下品なサルの話で、自分でも楽しく読んだ作品です。

 また、今週のはじめに『夜の真義を』(マイケル・コックス、上下、文春文庫)が刊行されました。一昨年に単行本で出たものの文庫化です。擬古文調の文体での翻訳にずいぶん苦労した作品で、だからこそいまもひときわ愛着があります。

 少し前にこのブログで『シートン動物記』(角川つばさ文庫)の第2弾を11月中旬刊行とお知らせしましたが、10月刊行に変わりました。収録されているのは「小さな軍馬――あるジャックウサギの物語」「マガモ親子の陸の旅」「スプリングフィールドのキツネ」「サンドヒルの雄ジカの足跡」の4作品です。

――――――――――

 エラリー・クイーンの新訳国名シリーズ第1弾『ローマ帽子の秘密』の読書会が9月15日(日)に新宿ビリビリ酒場で開催され、わたしもゲストとして参加します。はじめてこのシリーズを読もうというかたも、新訳で再読中のかたも、ぜひお越しください。初心者も大歓迎です。お申しこみはこちらからどうぞ。

――――――――――

 小学生対象の「読書探偵作文コンクール」は9月末日まで開催中です。翻訳書を読んで、感想文・あらすじ・登場人物への手紙など、どんな形式でもかまわないので書いて送ってください。参加費は無料で、応募者全員に賞品と1次選考委員2名のコメントをお送りします。わたしは今年は最終選考委員をつとめます。応募要項はこちら

――――――――――

 朝日カルチャーセンター東京・新宿教室、大阪・中之島教室の10月期の翻訳講座の受付がはじまっています。くわしくはこの記事をご覧ください。

 特に、11月23日(土・祝)の「『日本人なら必ず誤訳する英文』実践講座」 は、早めに締め切る可能性が高いので、受講希望のかたはご注意ください。

――――――――――

 第7回翻訳百景ミニイベントを10月24日(木)に開催する予定です。詳細は来週お知らせします。

 

« 2013年8月 | トップページ | 2013年10月 »