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  • 越前敏弥
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2013年5月23日 (木)

ミニビブリオバトルの報告

 少し日があいてしまいましたが、5月11日(土)の夜に翻訳百景ミニイベントの番外編として、ミニビブリオバトルと懇親会を開催しました(原則として、これまでの翻訳百景ミニイベントの参加者を対象としたので、このブログでは告知しませんでした)。当日は過去のミニイベントのゲストのかた全員が来てくださいました。

 ビブリオバトルというのは、ひとことで言うと、各参加者が1冊の本をその場にいる人たちに推薦し、それぞれの人が「最も読みたくなった本」に投票して、チャンプ本を決めるというゲームです。公式ルールはここにありますが、少し変更する場合もあります。先日の翻訳ミステリー大賞の授賞式&コンベンションでも、出版社対抗ビブリオバトルがおこなわれ、非常に盛りあがったことをシンジケートのサイトでお伝えしました。

 今回のミニビブリオバトルには35名が参加しました。今回は7名ずつ5つのグループに分かれ、ひとり1分の持ち時間でグループ内の人たちに自分の好きな本を薦めるという形式でおこないました。全員のプレゼンテーションが終わったあとで、グループ内で簡単な話し合いと質問の時間をとり、それぞれのグループから代表をひとり選んで、代表5人がもう一度、こんどは全員の前でプレゼンテーションをします。そして、最後に全員で投票し、チャンプ本が選ばれました。チャンプ本の推薦者と、同じグループの人たちには、ささやかな賞品がプレゼントされました。

 終了後の懇親会では、ミニビブリオバトルで全員が推薦した本をずらりと並べ、それらの本の話をきっかけにして、初対面の人たち同士であれこれ語り合うという光景が見られました。

 本の話題というのは尽きることがなく、やってみて予想以上に楽しかったというのが本音です。また、短い時間で1冊の本の魅力を伝えるにはどうしたらよいかを全員で考えるよい機会となりました。翻訳の仕事で言えば、シノプシスを書く際の参考になった人が多かったと思います。

 このときの様子は、ゲストのおひとりによるこのブログでも紹介されているので、合わせてお読みください。

 今回は半ば実験的な試みでしたが、こんどは通常の翻訳百景ミニイベントの一環として、ミニビブリオバトルだけをやってみようと考えています。その節はぜひご参加ください。

 最後に、この日の参加者が推薦してくださった本のリストを紹介します(何名かのかたの本が判明していません)。今回は、なるべく翻訳書が望ましいがほかの本でもかまわない、という条件で選んでもらいました。各グループの代表となった本とチャンプ本もわかるようにしてあります。

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『海に住む少女』シュペルヴィエル著/永田千奈訳/光文社古典新訳文庫

『キャットウォッチング1 なぜ、猫はあなたを見ると仰向けに転がるのか?』デズモンド・モリス著/羽田節子訳/岩合光昭写真/平凡社

『僕らの事情。』デイヴィッド・ヒル著/田中亜希子訳/求龍堂

『冷血』 トルーマン・カポーティ著/佐々田雅子訳/新潮文庫

『ミナの物語』デイヴィッド・アーモンド著/山田順子訳/東京創元社

『世界でたったひとりの子』アレックス・シアラー著/金原瑞人訳/竹書房

『ザッカリー・ビーヴァーが町に来た日』キンバリー・ウィルス・ホルト著/河野万里子訳/白水社

『スターリンの鼻が落っこちた』ユージン・イェルチン作・絵/若林千鶴訳/岩波書店【グループ代表】

『わたしの世界一ひどいパパ ほか二編』クリス・ドネール作/アレックス・サンデール画/堀内紅子訳/福音館書店

『螺旋』サンティアーゴ・パハーレス著/木村榮一訳/ヴィレッジブックス

『マルセロ・イン・ザ・リアルワールド』フランシスコ・X・ストーク著/千葉茂樹訳/岩波書店

『シャンタラム』(上・中・下)グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ著/田口俊樹訳/新潮文庫)

『ブラック ・ ボーイ』(上・下)リチャード・ライト著/野崎孝訳/岩波文庫

『トラのじゅうたんになりたかったトラ』ジェラルド・ローズ文・絵/ふしみみさお訳/岩波書店

『ブラッカムの爆撃機』ロバート・ウェストール作/宮崎駿編/金原瑞人訳/岩波書店

『博士と狂人』サイモン・ウィンチェスター著/鈴木主税訳/ハヤカワNF文庫

『歳月のはしご』アン・タイラー著/中野恵津子訳/文藝春秋【グループ代表】

『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎著/新潮文庫

『奇跡も語る者がいなければ』ジョン・マグレガー著/真野泰訳/新潮社クレストブックス

『肩胛骨は翼のなごり』デイヴィッド・アーモンド著/山田順子訳/創元推理文庫

『半七捕物帳』(全6巻)岡本綺堂著/光文社時代小説文庫

『菊灯台』澁澤龍彦著/山口晃 絵/平凡社【グループ代表】

『不在の騎士』イタロ・カルヴィーノ著/米川良夫訳/国書刊行会

『さゆり』アーサー・ゴールデン著/小川高義訳/文春文庫

『不死細胞ヒーラ  ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生』レベッカ・スクルート著/中里京子訳/講談社

『マンハッタンの怪人』フレデリック・フォーサイス著/篠原慎訳/角川書店

『アンジュのハッピーウェディング』カヴィータ・ダスワーニ著/渡会圭子訳/早川書房

『罪と罰』(上・中・下)フョードル・ドストエフスキー著/江川卓訳/岩波文庫

『わたしが眠りにつく前に』S.J.ワトソン著/棚橋志行訳/ヴィレッジブックス

『かくも悲しい話を…―情熱と受難(パッション)の物語』フォード・マドックス・フォード著/武藤浩史訳/彩流社【グループ代表】

『もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵』/椎名誠著/本の雑誌社・角川書店

『閉じこもるインターネット』イーライ・パリサー著/井口耕二訳/早川書房【チャンプ本】

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