プロフィール

  • 越前敏弥
    文芸翻訳者。 いまのところ、更新は週1、2回程度です。 ご感想・お問い合わせなどは office.hyakkei@gmail.com へお願いします。
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2013年4月

2013年4月28日 (日)

INFORMATION 2013-04-28

 グレアム・グリーンの短篇集『見えない日本の紳士たち』(ハヤカワepi文庫)が刊行されました。

 

 訳出は10人の訳者によっておこなわれていて、わたしは「考えるとぞっとする」「医師クロンビー」の2篇を担当しました。どちらもなんとも奇妙な味の短篇です。

 グリーンの短篇を訳したのは、2005年に出た『二十一の短篇』以来2度目です(このときは「たしかな証拠」「第二の死」の2篇を担当)。

 さらに、今秋あたりにもグリーンの別の短篇集が出る予定です。

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 まだ正式には告知されていませんが、朝日カルチャーセンター大阪中之島教室の次回の講座は7月27日(土)におこなう予定です。いつもと同じく、「文芸翻訳のツボ」が10時から13時、「英米小説の翻訳」が14時から17時です。

 また、前日の7月26日(金)の18時30分から20時には、4月に引きつづき、一般向きの講演会(翻訳百景大阪第3回)を開催します。この回は東京の翻訳百景ミニイベントと同じく、後半はゲストをお招きしての対談になります。

 ゲストは、ジャネット・イヴァノヴィッチのシリーズやSF・ファンタジーなどの訳書を多く出していらっしゃる細美遙子さん。どんな話をうかがえるか、いまから楽しみにしています。

 なお、7月期の指定課題書が決まりました。東京は3作全部、大阪はこのうち1作以上を読んできて、講座の最初の時間に全員に簡単な感想を言ってもらうことになります。

『ロスト・シンボル』(上中下、ダン・ブラウン著、越前敏弥訳、角川文庫)

『教科書に載ってないUSA語録』(町山智浩著、文藝春秋)

『喪失』(モー・ヘイダー著、北野寿美枝訳、ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

2013年4月19日 (金)

INFORMATION 2013-04-19

 朝日カルチャー大阪中之島教室で、4月26日(金)の夜に一般向けの講演会を開催します。東京の翻訳百景イベントをアレンジした内容で、翻訳や語学の勉強をしていない人でも楽しめるので、近隣のかたはお誘い合わせのうえいらっしゃってください。お申しこみはこちらから。

 翌日の4月27日(土)には「文芸翻訳のツボ」「英米小説の翻訳」の講座があります。内容の詳細についてはこちらを参照してください。「文芸翻訳のツボ」については、26日の講演会後に申しこむことも可能です。

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「ダ・ヴィンチ・コッドに挑戦!」を連載中の The Japan Times ST では、5月17日号(10日から12日ごろ発売)の紙面でミニ翻訳コンクールを開催します。『ダ・ヴィンチ・コード』のパロディ本である The Da Vinci Cod の一節(4~5行程度)を訳してもらうもので、どなたでも参加できます。ささやかながらプレゼントも用意しています。該当号だけ購入することも可能なので(紙版と電子版があります)、お時間のあるかたはご参加ください。詳細については、コンクールがはじまるころにまた書きます。

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 先日、第4回翻訳ミステリー大賞が決まりましたが、その後、翻訳ミステリー大賞シンジケートのサイトには、投票者のコメントなどの記事が掲載されています。きょう掲載されている出版社対抗ビブリオバトルの記事には、今後の各社の刊行予定作品リストが載っているので、自由にダウンロードして参考になさってください。

 翻訳ミステリー読者賞のサイトからは、全投票結果のPDFファイルをダウンロードできるようになりました。


2013年4月14日 (日)

第4回翻訳ミステリー大賞&読者賞決定

 第4回翻訳ミステリー大賞の授賞式(リアルタイム開票)が4月13日に本郷の鳳明館森川別館でおこなわれ、『無罪』(スコット・トゥロー著、二宮磬訳、文藝春秋)が受賞しました。

 下の写真は、去年の第3回翻訳ミステリー大賞受賞作『忘れられた花園』の訳者・青木純子さんから、『無罪』の訳者・二宮磬さんに賞状が贈られたところです。

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 受賞作『無罪』は、約20年前に刊行されたリーガル・サスペンスの傑作『推定無罪』の続編です。法廷シーンの圧倒的な迫力はもちろん、中年から老年にかけての男性の精神的危機をあまりにも生々しく描いているという点でも秀逸な作品で、わたし自身もこの作品に投票しました。

 未読のかたは、この『無罪』から読んでもネタバレなどはありませんが、ぜひ『推定無罪』を先に読了することをお薦めします。

 今回は前年以上の大接戦で、一時は3作品が同数で並ぶなど、開票は大いに盛りあがりました。2次候補作6作の最終得票数は以下のとおりです。

『無罪』:16票

『毒の目覚め』:11票

『解錠師』:11票

『深い疵』:10票

『罪悪』:7票

『湿地』:5票

 また、各地の読書会メンバーが中心になって今年新設した翻訳ミステリー読者賞には、150名近くが投票してくださり、以下の3作が最多得票同数ということで選出されました。

『深い疵』(ネレ・ノイハウス著、酒寄進一訳、東京創元社)

『吊るされた女』(キャロル・オコンネル著、務台夏子訳、東京創元社)

『解錠師』(スティーヴ・ハミルトン著、越前敏弥訳、早川書房)

 わたし自身の訳書も選ばれ、賞品として図書カードや選りすぐりの古書をいただきましたが、そのことよりも、全国の読者のかたがこのような賞を自主的に運営してくださるようになったことのほうが数段うれしいです。どうぞ来年度は、さらに多くのかたが投票してくださるよう、よろしくお願いします。

 授賞式&コンベンションでは、そのほか、「書評七福神がふりかえる翻訳ミステリーこの1年」「出版社対抗ビブリオバトル」「クイズ大会」「小部屋企画」などがおこなわれ、深夜までみなさんと楽しく過ごしました。参加者のみなさん、投票や告知などで協力してくださったみなさん、ありがとうございます。

 授賞式のレポートは、後日翻訳ミステリー大賞シンジケートのサイト(ここ)や《ハヤカワ・ミステリ・マガジン》などに掲載される予定です。

2013年4月 9日 (火)

《the Japan Times ST》のリニューアルと翻訳コンクール予告

「『ダ・ヴィンチ・コッド』に挑戦!」を連載中の《週刊ST》が、この4月に《the Japan Times ST》と改称し、紙面も全面的にリニューアルされました。レイアウトが大きく変わったのはもちろん、内容もかなり増強され、語学学習者・翻訳学習者の使い勝手が一段とよくなりました。

 とりわけ、これまでの一部の記事にあった、難解な英単語・熟語のすぐ下に和文の意味が書かれているというスタイルが完全に廃止されたというのは、大きな改善点だと思います。あのスタイルは一見便利そうですが、ほんとうに実力をつけたい人、単語や熟語を覚えたい人にとっては、むしろ邪魔でしかありませんからね。新しい紙面では、訳文や要旨が英文の前かあとに置かれ、語釈も1か所にまとまっています。

 連載 「『ダ・ヴィンチ・コッド』に挑戦!」については、内容の変更はありませんが、少しだけデザインが変わりました。

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 秋ごろまで月2回の連載なので、引きつづきよろしくお願いします。

 5月には連載の一環としてちょっとした翻訳コンクールを開催する予定なので、どうぞお楽しみに。詳細についてはまたこのブログでも紹介します。

 そのあたりで、ドングラン教授、ターシュ警部、サウナデネール館長に加え、珍妙な名前を持つ女性(『ダ・ヴィンチ・コード』の女主人公によく似た名前です)が登場します。この名前をどう「翻訳」するかも、なかなか興味深いところです。

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