「『日本人なら必ず誤訳する英文』実践講座」終了
ディスカヴァーのセミナーホールで9月から5回にわたっておこなわれていた「『日本人なら必ず誤訳する英文』実践講座」が、先日終了しました。参加者は17名。翻訳を勉強中の人が半分ぐらいで、残り半分は語学力に磨きをかけたいさまざまなバックグラウンドの人たちでした。ふつう、このような連続講座は、最終回には第1回の出席者の3分の2ぐらいに減るものですが、今回はうれしいことにひとりの脱落者もありませんでした。
『日本人なら必ず誤訳する英文』の第1部をアレンジした出題が多かったため、ちょっとやさしすぎるのではないかと心配していたのですが、ある程度予習ができるのでちょうどよいレベルと感じたかたが多かったようです。
近いうちにまた、ほぼ同一内容の講座を準備したいと考えています。どんな内容だったかを知っていただくために、3問だけここで紹介します。もう一度開講する可能性もあるので答は書きませんが、ヒントは示します。
【1】
Buffalo buffalo Buffalo buffalo buffalo buffalo Buffalo buffalo.
buffalo を8つ並べただけですが、実はこれは文法的に完全に正しい英文です。 『日本人なら必ず誤訳する英文』のA-63で紹介したthat が5つ並ぶ文以上の難問ですね。これは英文法の専門家のあいだでは有名な文で、バッファロー大学の先生が創作したものだそうです。
ヒントは、8つのbuffaloを3種類に分類できるということ。固有名詞、集合名詞、動詞の3つです。あとは辞書で調べて考えてください。日本版Wikipediaの解説はこちらです。
【2】
You can't be too pessimistic about the future. Not about mine, anyway.
『日本人なら必ず誤訳する英文』で繰り返し説明した否定省略文です。A-24やA-85などを参考にしてください。ものすごく明るい人なのか、暗い人なのか、どちらでしょうか。
【3】
There was a smoking gun in the smoking compartment.
『日本人なら必ず誤訳する英文』のA-46に似た文で、分詞と動名詞のちがいを説明するためのものです。もちろん、左の smoking が分詞(つまり形容詞)で、右の smoking が動名詞(つまり名詞)。ところで、smoking gun には2通りの意味が考えられますが、お気づきでしょうか。ひとつしか思いつかない人は、辞書で smoking gun を調べてみてください。
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