第4回ミニイベントの報告
昨日、第4回ミニイベントが無事終了しました。
いつものように前半はわたしが簡単に翻訳の話をしましたが、きのうは誤訳・悪訳の話はせず、親父ギャグと翻訳のトレーニングは紙一重であることなどを手がかりにして、わが師・田村義進による過去の名訳のいくつかを紹介しました。エルロイをはじめとする頭韻の数々には驚いたかたが多かったようですが、一方、ゲストの人たちは、ちょうどオズの国のシリーズのこの後の巻が頭韻オンパレードになっているらしく、参考になったとおっしゃっていました。
後半はオズの国シリーズの訳者・コーディネーターのみなさんをお迎えし、オズ・シリーズ全14巻+番外編1巻を新訳することになったいきさつや、実際の分業のプロセスなどを具体的にうかがいました。
全員がやまねこ翻訳クラブの創立当時からのメンバーで、説明するにあたってのチームワークなども抜群で、参加者のアンケートではそのことに感心したという意見が最も多く見られました。ひとつのシリーズを複数の人で訳し進めるにあたっての日程表や、閉じ開きをはじめとする膨大な注意書きは、自分自身も今後チームで訳出作業をしていく場合などの参考になり、大変有意義でした。
何より、全員がこのシリーズのみならず、児童書やYAの翻訳の仕事を楽しんでいるのが感じられ、楽しいイベントとなりました。
参加者のかたのなかで、こんな感想ツイートを書いてくれた人がいらっしゃいました。同様に感じた人は多かったはずです。
オズの国シリーズについてかつて書いた記事はこれです。よかったらこれを機にお読みになってください。とりわけ、第2巻の『オズのふしぎな国』の結末で受けた衝撃はいまも忘れられません。
今回のイベントの後半部分は、やまねこ翻訳クラブのメールマガジンに収録されます。一般公開されるようであれば、後日このブログでもお知らせします。
第5回の翻訳百景イベントは11月22日(木)を予定しています。会場はいつもの表参道の会議室に決まっていますが、ゲストは未定です。決まりしだいお知らせします。
次回まで3か月あくのは、そのあいだの期間に『日本人なら必ず誤訳する英文』実践講座があるためです。こちらは楽しいイベントというより、本気で実力をつけたい人のための真剣勝負の講座です。中級以上の語学学習者や初中級の翻訳学習者のかたが対象です。
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