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  • 越前敏弥
    文芸翻訳者。 いまのところ、更新は週1、2回程度です。 ご感想・お問い合わせなどは office.hyakkei@gmail.com へお願いします。
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2012年4月15日 (日)

第3回翻訳ミステリー大賞決定

 第3回翻訳ミステリー大賞の授賞式(リアルタイム開票)が4月14日に本郷の鳳明館森川別館でおこなわれ、『忘れられた花園』(ケイト・モートン著、青木純子訳、東京創元社)が受賞しました。

 大接戦を制したリアルタイム開票やその後の授賞式の様子は http://www.ustream.tv/channel/go-livewireで視聴できます。それに先立つ瀬名秀明さんのトークショーも観られます。

 100年に及ぶ歳月と、オーストラリアとイギリスの2国のあいだを何度も行き来する壮大な時空のスケールのなかで、3人の女性の数奇な運命を悠揚迫らぬ文体で描いたこの作品は、今年の翻訳ミステリー関係の賞をこれまでひとつも受賞しなかったのが不思議なくらいの傑作です。訳者による10ページ以上に及ぶ渾身のあとがきもすばらしい。わたし自身もこの作品に投票しました。未読の方はぜひ手にとってください。

 個人的には、コーンウォールが主舞台で、トゥルーロという地名が出てきた瞬間に、懐かしい思いがこみあげてきて、一気に登場人物たちへの親近感が湧きました。トゥルーロはわたしの最初の長編訳書『惜別の賦 (創元推理文庫) 』の舞台となった町で、いつの日かぜひ行ってみたいという願いをいだいたまま、もう15年近く経ってしまいました。

 授賞式のレポートは、後日翻訳ミステリー大賞シンジケートのサイト(ここ)や《ハヤカワ・ミステリ・マガジン》などに掲載される予定です。

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